文部科学省による組織がらみの天下り問題がクローズアップされています。
今回は同省OBで今回の一連の騒動の中心人物の一人嶋貫和夫氏について、まとめてみました。
前川喜平(文部科学省、前事務次官)と出身高校、経歴、そして”ノルウェーの森”の関係
嶋貫和夫ってどんな人
嶋貫和夫氏は、現在67歳の元文部科学省職員です。大学(北海学園大学)卒業後
1968年に文部省にノンキャリアの職員として採用されました。
その後は、出向期間を除き2009年の退職まで主に同省人事課で勤務しています。
このような経歴から、嶋貫和夫氏は人事関係の実務に精通した現場の実力者(ボス)だったと考えられます。
官僚の世界ではキャリア職員は、要職を2、3年間隔でわたり歩き
実務は腰かけ程度です。
実際の実務はベテランのノンキャリア職員(本省係長、課長補佐等)が切り盛りします。
特に、
予算や職員の天下りなどの利権が生じる担当であれば、叩き上げ職員の現場でのボス化の傾向が強くなります。
キャリア官僚にとっても天下りの金庫番である嶋貫氏を上手く使うことによって甘い蜜を吸っていました。
そのためノンキャリ職員である嶋貫氏には異例のキャリア官僚向けの天下り先を複数あてがったのです。
これは、退職後も嶋貫氏の天下り斡旋を継続させるための飴のようなものですね。
嶋貫和夫氏の文部科学省退職後
嶋貫氏は、2009年に文部科学省退職後保険代理店顧問と教職員生涯福祉財団に審議役という肩書きで天下りしました。
こちらに勤務している時も文科省時代の幅広い人脈を使って天下り斡旋活動に励んでいました。
2008年に天下り規制を強化する国家公務員法が改正され従来の人事課経由の天下り斡旋が難しくなりました。
その翌年の2009年に嶋貫氏は退職しています。
このような状況下で文科省の事務次官を始めとした同省トップにとって嶋貫氏の天下り斡旋活動の継続安定的な天下りを続けられる体制の確保は、実質的に最優先事項となっていったのです。
文科省は、嶋貫氏を再就職支援業務の出先機関として運用していました。
怖いですねぇ
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嶋貫和夫氏の退職後の驚きの待遇とは
嶋貫氏は、いろいろな個人事務所等の名義を経由していますが明治安田生命から
勤務は週2日程度
年収1,000万円
秘書給与(年間400万円)
等の待遇で勤務していたようです。
これは、世間的に見て、ボランティアでしょうか??
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回の嶋貫和男さんの一件は氷山の一角だと私は思ってます。
官僚の世界の一番の役得が天下りなのでこうした問題は各省庁で間違いなく常態化しています。
それでは、なぜ今回文部科学省だけ明るみに出たかというと元事務次官の前川喜平氏が財務省に嫌われていてハメラレタのだと囁かれています。この前川氏の問題についても別の機会で書いていきたいと思います。