前回の嶋貫氏の記事でも書きました文部科学省の天下り斡旋問題騒動を受けて、引責辞任したのが前事務次官の前川喜平氏です。
自分で「万死に値する」と国会で発言し、辞職しものの退職金(約5,600万円)はしっかりもらってます。
ただ、前川氏にとってはこの退職金がなくても、余裕で遊んで暮らせるくらいの華麗な人脈を持っていることがわかりました。
今回は文部科学省の天下り問題で退職した前川喜平氏(前事務次官)の出身高校、経歴や、村上春樹氏の名作ノルウェイの森との意外な関係についてまとめてみました。
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前川喜平とは
麻布高校から東大法学部そして1974年4月、文部省(現文部科学省)に入省しました。
入省した時から、将来の事務次官(官僚トップ)候補と期待されていた文部省のサラブレットでした。
官房長、審議官と順調に出世の階段を登り、2016年6月に事務次官に就任しています。
これは、いわゆる官僚の世界の理想的な出世コースですね。
「和敬塾」と「ノルウェイの森」の関係
前川喜平氏の祖父は、前川製作所の創業者で産業用の冷凍機の製造で一代で財を成した前川喜作氏です。
祖父の喜作氏が「貧しい学生の勉学をあと押ししたい」と1955年に東京都目黒区に設立した学生寮が和敬塾です。
この和敬塾ですが「ノルウェイの森」(村上春樹原作)で主人公が大学入学後最初に住んでいた寮のモデルです。
その寮は都内の見晴らしの良い高台にあった。敷地は広く、まわりを高いコンクリートの塀に囲まれていた。門をくぐると正面には巨大なけやきの木がそびえ立っている。樹齢は少なくとも百五十年ということだった・・・
引用:ノルウェイの森
実際に村上春樹氏も、小説と同じく1968年4月、早稲田大学入学後の約半年間この寮で生活していたようです。
上京後の多感な時期を過ごしたこの寮で過ごした時間は村上氏にとってもかけがえのないものであったようです。
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今回の天下り斡旋騒動の原因は前川氏?
前川氏は、2005年ころ小泉政権の改革(公立学校教職員の給与の国庫負担の引き下げ)に
自身のブログ「奇兵隊、前へ!」で猛烈に批判しています。
時の政権の方針を外部公開のブログで批判するというのは、官僚の世界では一番やってはいけないことです。
この時、マスコミの報道に対しても容赦なく批判、攻撃していました。
こういった行為により前川氏はいい意味でも悪い意味でも目立ちすぎた存在でした。
「出る杭は潰す」が信条の官僚の世界で敵は多かったようです。
中でも前川氏を、天敵扱いして嫌っていたのが官僚の中の官僚である財務省です。
過去、予算、政策で煮湯を飲まされ続けた財務官僚にはめられて今回の騒動になったのではないかと言われてています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
官僚の世界では「天下り」は
絶対に死守しなければいけない聖域(既得権益)に他なりません。
これは、財務省にとっても同じです・・・・
財務官僚の前川氏潰しの本気度がわかりますね。